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揚げ物の摂取頻度が死亡リスクに影響/BMJ
提供元:
ケアネット
公開日:2019/02/01
揚げ物、とくにフライドチキンや魚介類のフライの頻回摂取は、全死因死亡および心血管死亡のリスクを高めることが、米国・アイオワ大学のYangbo Sun氏らによる、閉経後女性を対象とした大規模前向きコホート研究「Women's Health Initiative(WHI)研究」のデータ解析の結果、示された。北米成人の約25~36%が、毎日ファストフード店で揚げ物を食べているという。揚げ物の死亡への影響については、科学的エビデンスが乏しく議論の的になっていた。BMJ誌2019年1月23日号掲載の報告。
閉経後女性で、揚げ物の総摂取量・種類別摂取量と死亡リスクの関連を解析
研究グループは、1993年9月~1998年9月に米国の40施設で行われたWHI研究に登録された、登録時50~79歳の閉経後女性10万6,966例を、2017年2月まで追跡調査した。
自己記入式食事摂取頻度調査により、揚げ物の摂取頻度と1人前の分量について評価。揚げ物は、フライドチキン、魚介類(魚、エビ、カキ)のフライ、その他の揚げ物に分類した。
主要評価項目は、全死因死亡、心血管死亡、がん死亡とし、Cox比例ハザードモデルを用いて、揚げ物の摂取との関連を解析した。
がん死亡との関連は確認されず
追跡した191万4,691人年において、3万1,558例が死亡した。揚げ物の総摂取量については、1日1人前以上を摂取している群は非摂取群と比較し、多変量補正後ハザード比が、全死因死亡1.08(95%CI:1.01~1.16)、心血管死1.08(95%CI:0.96~1.22)であった。
また、フライドチキンを1週間に1人前以上摂取している群は非摂取群と比較し、全死因死亡1.13(95%CI:1.07~1.19)、心血管死亡1.12(95%CI:1.02~1.23)であった。同様に魚介類のフライの摂取に関するハザード比は、全死因死亡1.07(95%CI:1.03~1.12)、心血管死亡1.13(95%CI:1.04~1.22)であった。
揚げ物の総摂取量および種類別摂取量と、がん死亡との一般的な関連は確認されなかった。
なお結果について著者は、揚げ方や揚げ油などに関する情報が限られていること、食物そのものの影響と揚げることによる影響を分けることができないこと、残余交絡の可能性があることなどを研究の限界として挙げている。
(医学ライター 吉尾 幸恵)
原著論文はこちら
Sun Y, et al. BMJ. 2019;364:k5420.
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● 揚げ物で問題になるのは3つの要素が考えられます。すでにこれは
日本脂質栄養学会の研究で分かっている事です。
油の種類の問題として、まずあげられるのは
❶ リノール酸の多い油の使用です。この脂肪酸が血栓症体質を作り
さらに必須脂肪酸のEPA/DHAの作用を阻害するのです。
❷ トランス脂肪酸の増加は、同様にEPA/DHAなどの作用を阻害して、
さらにはインシュリン感受性の阻害もするのです。
そして、
❸ 揚げ物には、主に小麦粉が使用されます。今まで何度も書いているように
品種改良・遺伝子組み換えの戦後のUSAの小麦は,毒成分である
グルテンを改良以前の小麦粉の30倍以上含むのです。
さらにUSAから輸送してくるまでの期間、猛毒のカビが生えますし、
たとえそれが予防できたとしても、それは農薬にて予防します。
● これでもかこれでもかと、体に良くないものをとれば、病気になっても
当然でしょう。もちろんそれ以外にも、細胞のテロメアを短くして
寿命を縮めるのはたくさんありますが・・・。
揚げ物の摂取頻度が死亡リスクに影響/BMJ
提供元:
ケアネット
公開日:2019/02/01
揚げ物、とくにフライドチキンや魚介類のフライの頻回摂取は、全死因死亡および心血管死亡のリスクを高めることが、米国・アイオワ大学のYangbo Sun氏らによる、閉経後女性を対象とした大規模前向きコホート研究「Women's Health Initiative(WHI)研究」のデータ解析の結果、示された。北米成人の約25~36%が、毎日ファストフード店で揚げ物を食べているという。揚げ物の死亡への影響については、科学的エビデンスが乏しく議論の的になっていた。BMJ誌2019年1月23日号掲載の報告。
閉経後女性で、揚げ物の総摂取量・種類別摂取量と死亡リスクの関連を解析
研究グループは、1993年9月~1998年9月に米国の40施設で行われたWHI研究に登録された、登録時50~79歳の閉経後女性10万6,966例を、2017年2月まで追跡調査した。
自己記入式食事摂取頻度調査により、揚げ物の摂取頻度と1人前の分量について評価。揚げ物は、フライドチキン、魚介類(魚、エビ、カキ)のフライ、その他の揚げ物に分類した。
主要評価項目は、全死因死亡、心血管死亡、がん死亡とし、Cox比例ハザードモデルを用いて、揚げ物の摂取との関連を解析した。
がん死亡との関連は確認されず
追跡した191万4,691人年において、3万1,558例が死亡した。揚げ物の総摂取量については、1日1人前以上を摂取している群は非摂取群と比較し、多変量補正後ハザード比が、全死因死亡1.08(95%CI:1.01~1.16)、心血管死1.08(95%CI:0.96~1.22)であった。
また、フライドチキンを1週間に1人前以上摂取している群は非摂取群と比較し、全死因死亡1.13(95%CI:1.07~1.19)、心血管死亡1.12(95%CI:1.02~1.23)であった。同様に魚介類のフライの摂取に関するハザード比は、全死因死亡1.07(95%CI:1.03~1.12)、心血管死亡1.13(95%CI:1.04~1.22)であった。
揚げ物の総摂取量および種類別摂取量と、がん死亡との一般的な関連は確認されなかった。
なお結果について著者は、揚げ方や揚げ油などに関する情報が限られていること、食物そのものの影響と揚げることによる影響を分けることができないこと、残余交絡の可能性があることなどを研究の限界として挙げている。
(医学ライター 吉尾 幸恵)
原著論文はこちら
Sun Y, et al. BMJ. 2019;364:k5420.
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● 揚げ物で問題になるのは3つの要素が考えられます。すでにこれは
日本脂質栄養学会の研究で分かっている事です。
油の種類の問題として、まずあげられるのは
❶ リノール酸の多い油の使用です。この脂肪酸が血栓症体質を作り
さらに必須脂肪酸のEPA/DHAの作用を阻害するのです。
❷ トランス脂肪酸の増加は、同様にEPA/DHAなどの作用を阻害して、
さらにはインシュリン感受性の阻害もするのです。
そして、
❸ 揚げ物には、主に小麦粉が使用されます。今まで何度も書いているように
品種改良・遺伝子組み換えの戦後のUSAの小麦は,毒成分である
グルテンを改良以前の小麦粉の30倍以上含むのです。
さらにUSAから輸送してくるまでの期間、猛毒のカビが生えますし、
たとえそれが予防できたとしても、それは農薬にて予防します。
● これでもかこれでもかと、体に良くないものをとれば、病気になっても
当然でしょう。もちろんそれ以外にも、細胞のテロメアを短くして
寿命を縮めるのはたくさんありますが・・・。