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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成30年(2018年)12月19日(水曜日)弐
通巻第5923号
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ソフトバンク無惨、上場目標値を15%も下回った
ファーウェイとの怪しい関係に投資家が猜疑心
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史上空前のIPO(株式公開)となるはずだった。2018年12月19日、ソフトバンク集団の通信子会社ソフトバンクの株式が公開されたのだ。
ソフトバンク側は強気だった。ところが、最低一口15万円と言って販売を促進してきた証券会社が慌て始めたのは12月6日におきた通信障害で、ソフトバンクの携帯電話が繋がらなくなった。追い打ちをかけてファーウェイのCFO兼副社長の孟晩舟がカナダで逮捕され、さらにファーウェイと関係の深かった張首晟スタンフォード大学教授の「自殺」だった。
一口15万円ではまずいと判断され、小口の百株でも買える措置がとられた。つまり小口分散で個人投資家からかき集める戦術に切り替わった。
それでも「こんな時期に何のために株式を上場するのか?」と投資家ばかりか、経済ジャーナリストも猜疑心を強くした。
ソフトバンクの孫正義が中国アリババの筆頭株主であるうえ、地上局にファーウェイ製品を使用してきたからでもあった。米英豪、ニュージーランドなどはすでにファーウェイのいかなる製品も使用しない、市場からの排除を決めており、周回遅れで日本政府もこれに倣うとした。
このタイミングでソフトバンクの株式が上場された。売り出し価格の1500円を市場開始と同時に下回り、1463円で開始されたが、またたくまに下落を続け、初日の終値は1282円だった。
売り出し目標額を15%も下回り、市場関係者は愕然と肩を落とした。
ソフトバンクは、有利子負債が13兆円を越えており、経営の屋台骨を震撼させる出来事が市場からの不評、反発という想定外の反応だった。
この醜態は、以後の日経平均を押し下げ、近未来に株価再沸騰という薔薇色のシナリオは消えた。
□◎□○み△◎□◇や○◎○□ざ□◎□○き○◎○□
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● 私でも今回の世界的株価のバブルが崩壊する事は、予測できました。
崩壊の開始は今年の3月から起こっていますが、更に上昇後に
再びUSAの議会選挙前後から再暴落開始と予言しました。
● その通りに動いていますし、これを孫正義が知らないとは言わせません。
むしろこの機会を利用するのでしょう。空売りの論理です。今の価格
(1500円=3/3=1とする)価格で全て売れればぼろ儲けできます。
● このまま世界の株価が大暴落すれば、勿論ソフトバンクの株も大暴落
します。勿論これは世界大暴落の性で責任はとる必要がありません。
● 株価が底を割った時点で、株主の為と云いながら、株価を買い占めます。
つまりこれ以上の低下を防ぐとの名目です。もし株価が1/3になれば、
初めに売った代金の1/3で全て買い占めが出来ます。
● つまり、手元に全ての株を持ちながら、2/3のお金が自動的に懐に転がり込むのです。
そして2020年から再び株価は上がりますから、その後に再び市場に買い占めた
株を放出すれば、3/3のお金が再び転がり込みます。
● つまり2,3年後には、全ての株を売り払った段階で、本来の売り出し価格の
5/3(3/3-1/3+3/3)の現金が手元に残ることになります。つまりこのような変動が
なければ短期間での売り買いという投機は出来ませんが、緊急事態という名目で、
● 短期の売買が出来て、更に余分に2/3の資金が得られる事となります。ただ売るだけ
なら3/3=1の代金しか残りませんが、暴落とその後の復活で、簡単に2/3の余剰
資金を得る事が出来ます。つまり、2500円で1株を売ったことになります。
● 短期間で株の売り買いなどを行えば、株価操作と非難されますが、緊急事態を
利用すれば、このように濡れ手にあわでぼろ儲けが出来ます。
彼は確信犯なのです。
● 全ては物理の法則と同じで、変動するところにエネルギー=儲けが転がっています。
風のある処で風車を造り、太陽が多い砂漠で太陽光発電システムを
作るようなものです。
● このような事を分析できずに、他人を貶すのは単なる無知=法則への無知と云えます。
餅は餅屋なのです。負けたふりして責任を逃れながらぼろ儲けする”これが
資本主義的知恵と云えるでしょう。だから彼は今まで成功したのです。