☆ https://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/2018_1121.html
あのハプスブルク家が今も?騎士団“復活” のなぜ
2018年11月21日 19時40分
実は俺「騎士」なんだーーウィーンに住んでいても、そんなことを友人に打ち明けられることはめったにありません。聞いてみると彼らが「君主」と仰ぐのは、かつての帝国を統治したハプスブルク家の末えい、現在の当主だといいます。どういうことなのでしょうか。そして騎士団の目指すものは。(ウィーン支局長 小原健右)
騎士団の行進
かつてヨーロッパで隆盛を誇ったハプスブルク家の帝都ウィーン。豪華な宮殿や重厚な教会はその栄華を今に伝えています。
そのウィーンをことし4月、黒いマントを羽織った男たち500人が行進しました。彼らが向かったのは、街の中心部にある教会、シュテファン大聖堂です。
大聖堂ではある儀式が執り行われました。中心にいた人物の名はカール・ハプスブルク=ロートリンゲン。あのハプスブルク家の当主その人です。儀式はハプスブルク家の当主に忠誠を誓い、騎士団の一員として承認を受けるためのものでした。当主の前でひざまづく彼らの表情は誇りにあふれ、どこかうっとりしているようにすら見えました。
カール・ハプスブルク=ロートリンゲン氏(左)
騎士団が「取り戻したいもの」とは
現代によみがえった騎士団。
そのメンバーはそうそうたるものです。オーストリアの大臣やハンガリーの副首相、ブルガリアの元大統領をはじめ、軍の幹部や大手新聞社のCEOなど、ヨーロッパ14か国の大物政治家や企業経営者らが名を連ねています。入団できるのは、騎士団が「エリート」と認めるキリスト教徒のみだといいます。
騎士団が模範とするのは、ちょうど100年前に消失したハプスブルク家の帝国です。オーストリアを中心に、イタリア北部やポーランド南部などの広い範囲を500年以上にわたり支配し、当時のドイツやフランスと対等に渡り合った大国でした。
その中心にあった「キリスト教に基づく文化と価値観」こそが、騎士団がヨーロッパに取り戻したいものだと言います。
騎士になった軍の大佐
なぜ今「キリスト教」なのか。
騎士のひとり、オーストリア軍の大佐、クリスチャン・オルトナーさんが記者の取材に応じました。オルトナーさんはことし10月に騎士団の一員になったばかりです。
クリスチャン・オルトナーさん
「ヨーロッパのどの国を歩いても、街の中心には教会がある。キリスト教に基づく文化と価値観こそ、ヨーロッパのアイデンティティーだ。これを守らないと、ヨーロッパは消滅する」
その主張はすぐに理解できるものではありませんでしたが、背景を聞くにつれ、輪郭がはっきりしてきます。
オルトナーさんが騎士団の考え方に共鳴するようになったきっかけは3年前。ヨーロッパに100万人を超える難民や移民が入ってきたのを目の当たりにしたことだったといいます。
難民や移民を際限なく受け入れることは、自滅行為だと話すオルトナーさん。「キリスト教に基づく文化と価値観」を守るため、特にイスラム教徒の難民や移民の受け入れを制限すべきだと主張しているのです。
自由と平等はなにをもたらしたのか
オルトナ―さんら騎士団は、2度の大戦を経て戦後ヨーロッパが是としてきた「リベラルな秩序」に真っ向から疑問を呈しています。
25年前に発足したEUは、すべての加盟国が守るべき基本的な価値観として「人間の尊厳と人権」「自由」「平等」を挙げています。ユダヤ人の大量虐殺=ホロコーストなど、宗教や民族を理由にした迫害を引き起こしてしまったことを反省し、キリスト教を特別扱いすることを、あえて避けたのです。
しかしオルトナ―さんは「今のEUの価値観では、ヨーロッパは守れない」と言い切ります。あらゆる宗教は平等だとするEUの価値観は「欺瞞(ぎまん)」でしかなく、今のヨーロッパを生んだ文化と価値観に立ち返るべきだ。キリスト教を最優先にすべきだ、と。
後発組のコンプレックス
騎士団のメンバーは、4年前の140人から700人に増えました。オーストリアだけでなく、ハンガリーやチェコ、スロベニアなど9か国に支部ができ、入団希望者もあとを絶ちません。
その背景には、ヨーロッパが抱えてきた問題があります。EUに後から加盟した、いわゆる「後発組」の国々の間では、EUがドイツやフランスの都合ばかりで動いていて、不利益を被っているという意識が根強くあります。
その不満は3年前、ドイツのメルケル首相が難民の受け入れを「後発組」を含むEU各国に求めたことをきっかけに、ピークに達しました。
「難民・移民問題で証明されたのは、ドイツやフランスにただ従っていると、ヨーロッパは崩壊しかねないということだ」ーー騎士団の創始者で、「男爵」という貴族の称号を持つノルベルト・ハンデルさんはそう指摘します。オーストリアの政権与党に太いパイプを持ち、外交政策の顧問も務める人物です。
ノルベルト・ハンデルさん
いま、EUの「後発組」でドイツやフランスに反発している国々の多くは、かつてハプスブルク家が支配した領内に位置します。「帝国の国々を再結集すれば、ドイツやフランスに対抗できる勢力になる」ハンデル氏は、騎士団の人脈を活かし、かつてハプスブルク家が支配した国々の政財界の連携を強めることで、EUに変革を迫ることのできる新たな勢力を作りたいと話します。
キリスト教>イスラム教?
ウィーン中心部にある国立の博物館には、帝国時代のハプスブルク家が最も大切にした宝物が展示されています。500年以上前までさかのぼるきらびやかな宝物の多くには十字架があしらわれていて、キリスト教徒の統治者であり、守護者だったとの自負が、時を超えて伝わってきます。
騎士団の主張を聞けば聞くほど、その行き着くところはイスラム教徒の排斥なのではないかとの懸念がぬぐえません。当主のカール・ハプスブルク=ロートリンゲン氏に疑問をぶつけると「帝国にもイスラム教徒はいたし、信仰の自由はあったよ」と笑いながら否定しました。そして、こう付け加えました。
「ヨーロッパを守るために、誰を受け入れて、誰を受け入れないか。その線引きをする手伝いをしたいだけだ」
カール・ハプスブルク=ロートリンゲン氏
揺らぐEUのアイデンティティー
EUでは難民・移民問題をきっかけに、自国第一主義を掲げる国が増えています。ハンガリーは「キリスト教を最優先にする民主主義」を実践すると表明し、イスラム教徒の移民の受け入れをかたくなに拒否して、EUと対立しています。オーストリアやポーランドも、「キリスト教に基づく文化と価値観」を守るためだとしてEUの難民・移民政策の見直しを求めています。
一方で、「キリスト教に基づく文化と価値観」を優先することは、EUの価値観とは相容れません。戦後ヨーロッパが、世界の模範たるべきとして掲げ続けてきた「人権、自由、平等」は「欺瞞」でしかなかったのではないか。騎士団の問いかけは、現在のEUが、深刻なアイデンティティーの危機に直面していることを物語っています。
現代に現れたハプスブルクの騎士団は忌まわしき過去の亡霊なのか、あるいは新しいヨーロッパの足音なのでしょうか。
/////////////////////////////////////////////////////////
● このような事は既に何年も前から予測してきました。歴史経済波動学から
みれば、当然の歴史の繰り返しです。勿論時間はベクトルがあるので
完璧に同じではないですが、同じ体制が化粧を替えて繰り返すのです。
● これが歴史経済波動学です。1体制270年のサイクルは必然の繰り返しです。
それは丁度、地球が太陽の周りをまわる如く、秩序正しく繰り返すのです。
● そしてその波は、ある地域で一つの塊を造り、270年サイクルで地球を回る
のです。270年が三回繰り返せば、文明は西から東へと、又は東から西へ
と移動します。東西文明移動の歴史です。約1600年のサイクルです。
● オスマントルコは1910年前後に滅び中東は分裂しました。オスマン帝国
時代は力で支配する武人戦国時代の時代でしたから、次の270年間は
知恵者賢帝の時代です。それは戦国時代の最後の覇者が徳川家であり、
● その徳川家が270年続いた事が、日本における知恵者賢帝の時代という事
と同じです。中欧=東欧は、武人戦国時代の覇者・露の支配下にあって、
旧ソ連の分裂とともに、知恵者賢帝の時代へと移行しています。
● つまり、中東の時代から80年前後遅れての知恵者賢帝の時代突入です。
その彼らが自我に目覚めたという事です。独仏を中心にしたEUは
自由と民主主義を掲げる富裕者・資本主義の時代です。
● 従って、体制が異なる以上、同じ思想でやってゆけない事は当然です。
中欧がEUから脱退するのは必然なのです。英国が脱退するのと同じです。
英国は資本主義の崩壊が近づいているためです。
● USA/大西洋資本主義諸国はその資本主義の崩壊が近づいています。
崩壊後は、彼らは戦国武人時代へと突入します。その萌芽が
白色武人のトランプ氏に見られます。家族による国家運営です。
● 中東の知恵者賢帝の時代は1910+270年=2180年前後に終わり、次は
自由と民主主義の富裕者・資本主義時代へと変わります。
中共が知恵者賢帝の時代に突入するときと同じ時期です。
● 日独イタリアの資本主義が崩壊する時期が2138年前後ですから、その後に
インドがタスキを受け継ぎ、そのインドが1950+270年=2220年
前後に崩壊する40年前に、中東が2180年に資本主義へと変わります。
● このように、270年単位で次々と体制がまるで、波打つように地球を
一周するのが、私の唱える、歴史経済波動説です。歴史学における革命です。
日本⇒インド⇒中東⇒東欧・ロシアと波は移動するのです。
● この波動は地動説のように不動ですので、歴史は先読みは出来るが
その体制を変えることは出来ません。従ってUSA/大西洋資本主義
諸国による、中東における民主主義移植は必ず失敗します。
● 言い換えれば、アフガニスタンはタリバン又は似たような勢力が
国を支配するのが必然という事です。変えようがありません。
王国作るのが、中東の現在の生きざまです。東欧も同じです。
● すべての国が自由と民主主義の資本主義国になるという事はあり得ないし、
幻想なのです。USA/大西洋資本主義諸国の民主主義が崩壊すれば
誰でもわかるでしょう。その時が刻々と近づいているのです。
● オーストリアに於ける、知恵者賢帝を求める胎動は、時代錯誤でも
なければ異常でもないのです。彼らにはごく普通の事なのです。
これが時代に生きるという事なのです。
● 個人ではどうすることも出来ない、巨大な歴史の波動なのです。
我々には、うまく波乗りが出来るか出来ないかが唯一の
選択肢です。個人の動きはブラウン運動に近いといえます。
● 宇宙の万物はすべて、素粒子(個)と波・ゆらぎ(波動)とベクトル(方向)から
出来ているのです。歴史とて例外であることは許されません。
あのハプスブルク家が今も?騎士団“復活” のなぜ
2018年11月21日 19時40分
実は俺「騎士」なんだーーウィーンに住んでいても、そんなことを友人に打ち明けられることはめったにありません。聞いてみると彼らが「君主」と仰ぐのは、かつての帝国を統治したハプスブルク家の末えい、現在の当主だといいます。どういうことなのでしょうか。そして騎士団の目指すものは。(ウィーン支局長 小原健右)
騎士団の行進
かつてヨーロッパで隆盛を誇ったハプスブルク家の帝都ウィーン。豪華な宮殿や重厚な教会はその栄華を今に伝えています。
そのウィーンをことし4月、黒いマントを羽織った男たち500人が行進しました。彼らが向かったのは、街の中心部にある教会、シュテファン大聖堂です。
大聖堂ではある儀式が執り行われました。中心にいた人物の名はカール・ハプスブルク=ロートリンゲン。あのハプスブルク家の当主その人です。儀式はハプスブルク家の当主に忠誠を誓い、騎士団の一員として承認を受けるためのものでした。当主の前でひざまづく彼らの表情は誇りにあふれ、どこかうっとりしているようにすら見えました。
カール・ハプスブルク=ロートリンゲン氏(左)
騎士団が「取り戻したいもの」とは
現代によみがえった騎士団。
そのメンバーはそうそうたるものです。オーストリアの大臣やハンガリーの副首相、ブルガリアの元大統領をはじめ、軍の幹部や大手新聞社のCEOなど、ヨーロッパ14か国の大物政治家や企業経営者らが名を連ねています。入団できるのは、騎士団が「エリート」と認めるキリスト教徒のみだといいます。
騎士団が模範とするのは、ちょうど100年前に消失したハプスブルク家の帝国です。オーストリアを中心に、イタリア北部やポーランド南部などの広い範囲を500年以上にわたり支配し、当時のドイツやフランスと対等に渡り合った大国でした。
その中心にあった「キリスト教に基づく文化と価値観」こそが、騎士団がヨーロッパに取り戻したいものだと言います。
騎士になった軍の大佐
なぜ今「キリスト教」なのか。
騎士のひとり、オーストリア軍の大佐、クリスチャン・オルトナーさんが記者の取材に応じました。オルトナーさんはことし10月に騎士団の一員になったばかりです。
クリスチャン・オルトナーさん
「ヨーロッパのどの国を歩いても、街の中心には教会がある。キリスト教に基づく文化と価値観こそ、ヨーロッパのアイデンティティーだ。これを守らないと、ヨーロッパは消滅する」
その主張はすぐに理解できるものではありませんでしたが、背景を聞くにつれ、輪郭がはっきりしてきます。
オルトナーさんが騎士団の考え方に共鳴するようになったきっかけは3年前。ヨーロッパに100万人を超える難民や移民が入ってきたのを目の当たりにしたことだったといいます。
難民や移民を際限なく受け入れることは、自滅行為だと話すオルトナーさん。「キリスト教に基づく文化と価値観」を守るため、特にイスラム教徒の難民や移民の受け入れを制限すべきだと主張しているのです。
自由と平等はなにをもたらしたのか
オルトナ―さんら騎士団は、2度の大戦を経て戦後ヨーロッパが是としてきた「リベラルな秩序」に真っ向から疑問を呈しています。
25年前に発足したEUは、すべての加盟国が守るべき基本的な価値観として「人間の尊厳と人権」「自由」「平等」を挙げています。ユダヤ人の大量虐殺=ホロコーストなど、宗教や民族を理由にした迫害を引き起こしてしまったことを反省し、キリスト教を特別扱いすることを、あえて避けたのです。
しかしオルトナ―さんは「今のEUの価値観では、ヨーロッパは守れない」と言い切ります。あらゆる宗教は平等だとするEUの価値観は「欺瞞(ぎまん)」でしかなく、今のヨーロッパを生んだ文化と価値観に立ち返るべきだ。キリスト教を最優先にすべきだ、と。
後発組のコンプレックス
騎士団のメンバーは、4年前の140人から700人に増えました。オーストリアだけでなく、ハンガリーやチェコ、スロベニアなど9か国に支部ができ、入団希望者もあとを絶ちません。
その背景には、ヨーロッパが抱えてきた問題があります。EUに後から加盟した、いわゆる「後発組」の国々の間では、EUがドイツやフランスの都合ばかりで動いていて、不利益を被っているという意識が根強くあります。
その不満は3年前、ドイツのメルケル首相が難民の受け入れを「後発組」を含むEU各国に求めたことをきっかけに、ピークに達しました。
「難民・移民問題で証明されたのは、ドイツやフランスにただ従っていると、ヨーロッパは崩壊しかねないということだ」ーー騎士団の創始者で、「男爵」という貴族の称号を持つノルベルト・ハンデルさんはそう指摘します。オーストリアの政権与党に太いパイプを持ち、外交政策の顧問も務める人物です。
ノルベルト・ハンデルさん
いま、EUの「後発組」でドイツやフランスに反発している国々の多くは、かつてハプスブルク家が支配した領内に位置します。「帝国の国々を再結集すれば、ドイツやフランスに対抗できる勢力になる」ハンデル氏は、騎士団の人脈を活かし、かつてハプスブルク家が支配した国々の政財界の連携を強めることで、EUに変革を迫ることのできる新たな勢力を作りたいと話します。
キリスト教>イスラム教?
ウィーン中心部にある国立の博物館には、帝国時代のハプスブルク家が最も大切にした宝物が展示されています。500年以上前までさかのぼるきらびやかな宝物の多くには十字架があしらわれていて、キリスト教徒の統治者であり、守護者だったとの自負が、時を超えて伝わってきます。
騎士団の主張を聞けば聞くほど、その行き着くところはイスラム教徒の排斥なのではないかとの懸念がぬぐえません。当主のカール・ハプスブルク=ロートリンゲン氏に疑問をぶつけると「帝国にもイスラム教徒はいたし、信仰の自由はあったよ」と笑いながら否定しました。そして、こう付け加えました。
「ヨーロッパを守るために、誰を受け入れて、誰を受け入れないか。その線引きをする手伝いをしたいだけだ」
カール・ハプスブルク=ロートリンゲン氏
揺らぐEUのアイデンティティー
EUでは難民・移民問題をきっかけに、自国第一主義を掲げる国が増えています。ハンガリーは「キリスト教を最優先にする民主主義」を実践すると表明し、イスラム教徒の移民の受け入れをかたくなに拒否して、EUと対立しています。オーストリアやポーランドも、「キリスト教に基づく文化と価値観」を守るためだとしてEUの難民・移民政策の見直しを求めています。
一方で、「キリスト教に基づく文化と価値観」を優先することは、EUの価値観とは相容れません。戦後ヨーロッパが、世界の模範たるべきとして掲げ続けてきた「人権、自由、平等」は「欺瞞」でしかなかったのではないか。騎士団の問いかけは、現在のEUが、深刻なアイデンティティーの危機に直面していることを物語っています。
現代に現れたハプスブルクの騎士団は忌まわしき過去の亡霊なのか、あるいは新しいヨーロッパの足音なのでしょうか。
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● このような事は既に何年も前から予測してきました。歴史経済波動学から
みれば、当然の歴史の繰り返しです。勿論時間はベクトルがあるので
完璧に同じではないですが、同じ体制が化粧を替えて繰り返すのです。
● これが歴史経済波動学です。1体制270年のサイクルは必然の繰り返しです。
それは丁度、地球が太陽の周りをまわる如く、秩序正しく繰り返すのです。
● そしてその波は、ある地域で一つの塊を造り、270年サイクルで地球を回る
のです。270年が三回繰り返せば、文明は西から東へと、又は東から西へ
と移動します。東西文明移動の歴史です。約1600年のサイクルです。
● オスマントルコは1910年前後に滅び中東は分裂しました。オスマン帝国
時代は力で支配する武人戦国時代の時代でしたから、次の270年間は
知恵者賢帝の時代です。それは戦国時代の最後の覇者が徳川家であり、
● その徳川家が270年続いた事が、日本における知恵者賢帝の時代という事
と同じです。中欧=東欧は、武人戦国時代の覇者・露の支配下にあって、
旧ソ連の分裂とともに、知恵者賢帝の時代へと移行しています。
● つまり、中東の時代から80年前後遅れての知恵者賢帝の時代突入です。
その彼らが自我に目覚めたという事です。独仏を中心にしたEUは
自由と民主主義を掲げる富裕者・資本主義の時代です。
● 従って、体制が異なる以上、同じ思想でやってゆけない事は当然です。
中欧がEUから脱退するのは必然なのです。英国が脱退するのと同じです。
英国は資本主義の崩壊が近づいているためです。
● USA/大西洋資本主義諸国はその資本主義の崩壊が近づいています。
崩壊後は、彼らは戦国武人時代へと突入します。その萌芽が
白色武人のトランプ氏に見られます。家族による国家運営です。
● 中東の知恵者賢帝の時代は1910+270年=2180年前後に終わり、次は
自由と民主主義の富裕者・資本主義時代へと変わります。
中共が知恵者賢帝の時代に突入するときと同じ時期です。
● 日独イタリアの資本主義が崩壊する時期が2138年前後ですから、その後に
インドがタスキを受け継ぎ、そのインドが1950+270年=2220年
前後に崩壊する40年前に、中東が2180年に資本主義へと変わります。
● このように、270年単位で次々と体制がまるで、波打つように地球を
一周するのが、私の唱える、歴史経済波動説です。歴史学における革命です。
日本⇒インド⇒中東⇒東欧・ロシアと波は移動するのです。
● この波動は地動説のように不動ですので、歴史は先読みは出来るが
その体制を変えることは出来ません。従ってUSA/大西洋資本主義
諸国による、中東における民主主義移植は必ず失敗します。
● 言い換えれば、アフガニスタンはタリバン又は似たような勢力が
国を支配するのが必然という事です。変えようがありません。
王国作るのが、中東の現在の生きざまです。東欧も同じです。
● すべての国が自由と民主主義の資本主義国になるという事はあり得ないし、
幻想なのです。USA/大西洋資本主義諸国の民主主義が崩壊すれば
誰でもわかるでしょう。その時が刻々と近づいているのです。
● オーストリアに於ける、知恵者賢帝を求める胎動は、時代錯誤でも
なければ異常でもないのです。彼らにはごく普通の事なのです。
これが時代に生きるという事なのです。
● 個人ではどうすることも出来ない、巨大な歴史の波動なのです。
我々には、うまく波乗りが出来るか出来ないかが唯一の
選択肢です。個人の動きはブラウン運動に近いといえます。
● 宇宙の万物はすべて、素粒子(個)と波・ゆらぎ(波動)とベクトル(方向)から
出来ているのです。歴史とて例外であることは許されません。