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Channel: 歴史と経済と医療の未来予測・歴史経済波動学
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資本主義の魔王・金融帝国主義の象徴   2046年USA崩壊と運命を共に

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成30年(2018年)11月27日(火曜日)
         通巻第5904号  
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裁かれるか、ゴールドマンサックスの深くて暗い闇の奧
 マレーシアの1MDB起債で6億ドルもの手数料は何処へ消えたか?
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 ナジブ前政権の腐敗ぶりは、マレーシアの政治的貧困を世界に曝してしまった。マハティールの93歳の復活は、腐敗政権への民意の逆襲でもあった。マハティール政権は前政権が繰り広げた汚職構造の解明に挑んでいる。

 ナジブ前政権が設立した国家ファンド「1MDB」は65億ドルを起債し、その集められた巨額ファンドは不適切な投資に使われた。中国主導のシルクロード・プロジェクトへも資金が廻されたという観測がある。
 
 起債の幹事社は天下のゴールドマンサックスだった。。
誰も、このウォール街の雄、ベンチャーキャピタルの起債を疑わないだろう。65億ドルはアブダビの国家ファンドなどが投資して、膨らんだが、その手数料が6億ドルだった。通常、幹事舎のコミッションの相場は0・2%から、せいぜいが1%、ところがゴールドマンサックスが受け取った手数料は「常識外」の9・2%だったのだ。

 2018年11月23日、マレーシアの司法長官トーマスが記者会見し、「不適切な投資に使われた」として、ゴールドマンサックスを米国最高裁に訴えた。

11月12日にはマレーシアの財務超がゴールドマンサックスに6億ドルの返還を求める裁判を、米国最高裁に提訴した。その日だけでも、ゴールドマンサックスの株価は6・5%下落した。

 また騙されて出資したとして、アブダビの「國際石油投資会社」(IPIC)も11月21日にニューヨーク最高裁判所に損害賠償を求めて民事訴訟を起こした。

 かくして、強欲資本主義の走狗ともいわれるゴールドマンサックスの深くて暗い闇の奧は、裁判を通じてどこまで暴かれるであろうか。
         □◎□○み△◎□◇や○◎○□ざ□◎□○き○◎○□ 

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