2018/11/14, Wed 08:18
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From 藤井聡@内閣官房参与(京都大学大学院教授)
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『三橋貴明の「新」経世済民新聞』
2018/11/14
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「日本はもはや「完全なバカ」なのか?
~『消費増税を凍結せよ』を是非お読みください。」
From 藤井聡@内閣官房参与(京都大学大学院教授)
目の前にコップがあったとしましょう。
その中身が毒「かもしれない」としたら、
あなたはそれを飲むでしょうか・・・?
おそらくは、「かもしれない」というだけで、
飲むのを避けるのが、常識的対応ではないかと思います。
今、問われている「消費増税」問題はまさに、
これと全く同じ構造を有しています。
そして筆者がその液体を分析したところ、
これはもう、間違いなく「毒」だ、
ということが明らかになったわけです。
その詳細は是非、
拙著『10%消費税が日本経済を破壊する』
http://ur0.biz/MCc2
ご一読いただければと思いますが、
ひょっとするとそれだけでは、
「信用」しない方もおられるかも・・・しれません。
ついてはこの度、当方のみでなく、
当方以外の数多くの先生方の「分析」を掲載する
『消費増税を凍結せよ』
https://the-criterion.jp/backnumber/s01_201812/
という「別冊」を表現者クライテリオンにて編纂し、
本日(!)、刊行することとなりました。
この別冊では、実に20人もの方々に
消費増税というものを吟味いただいたわけですが、
各論者は異口同音に、それぞれの観点から、
それが「毒」であるとの見解を表明されています。
例えば、元日銀副総裁の岩田規久男先生は、
「アベノミクスを失敗させる」
という観点から、増税に反対されています。
経済学者の浅田統一郎先生や野口旭先生、
そして、エコノミストの会田卓司氏も
同様の視点から反対されています。
経済学者の飯田泰之先生は、
「今増税すれば、財政を悪化させる」
という視点から、増税に反対されています。
エコノミストの島倉原氏や、経済学者の高橋洋一先生は、
「将来の社会保障を不安定化させる」
という視点からの増税反対論を展開しておられますし、
経済学者の松尾匡先生は、
「消費が減ってしまい、それが、公益を毀損する」
という観点から、増税に反対されています。
経済学者の菊池英博先生や、政治学者の施光恒先生、
そして、政治家の安藤裕議員は
「法人税を減税するために、
消費税を増税することは正当化できない」
という趣旨で増税に反対されています。
そして、三橋貴明氏や山本太郎氏をはじめとした、
多くの論者が共通して論じていたのが、
「消費税が貧困と格差を拡大する」
という論点から反対されています。
つまり消費増税というものは、
1)経済の成長エンジンである消費を縮小させ、
2)デフレ脱却を不可能なものとさせ、
3)貧困と格差を拡大させると同時に、
4)将来の社会保障を不安定化させ、
5)財政再建を遠のかせてしまう———
という、途轍もない
「猛毒」
であることを、実に多くの論者が
口を揃えて指摘しているわけです。
(※ そして無論、この分析結果は、
拙著の分析結果と完全に軌を一にしています
http://ur0.biz/MCc2)
もちろん、吉川洋や伊藤隆俊、土居丈朗等の
増税推進派の学者達は、
「消費増税が『毒』なんてことはない。
それは、財政を健全化させるための『薬』なんだ。
大丈夫なんだから、飲みなさい!」
と勧めてはいます。
しかし、彼らのロジックがいかに間違っているかについては、
例えば、経済学者の青木泰樹先生や岩田規久男先生が
本誌の中で徹底的に論証しておいでですし、
かつ、彼らがなぜ、そんな下らない「ウソ」をつくのか
についても、元財務官僚の高橋洋一先生などが
詳しく論じておられます。
が、それ以前に、
コップの中の液体が、
「毒」だと異口同音に警告している専門家が
数多くいるにもかかわらず、
一部の専門家が「薬」だと言っているからといって———
「大丈夫かも知れないから、
わしは、飲むのだぁ!」
とか何とか言って、そのまま飲んじゃう様な奴は、
「完全なバカ」
か
「どうしようもないアホ」
のどちらかです。
日本国家がそんな「愚か者」でないことを、
筆者は心から祈念したいと思います。
そして、読者各位におかれましては、
そんな愚かな政治判断を回避する
適正な世論の形成に向けて、
『10%消費税が日本経済を破壊する』
http://ur0.biz/MCc2
『消費増税を凍結せよ』
https://the-criterion.jp/backnumber/s01_201812/
の書籍・雑誌をしっかりと、
お読みいただきたいと思います。
そして是非、周りの方々に、
ご紹介いただきたいと思います。
もはや、日本の命運は、
皆さんを含めた世論の動向一つにかかっているのです。
どうぞ、よろしくお願いいたします。