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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成28年(2016)12月19日(月曜日)弐
通算第5141号
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モスクワに「カリフォルニア独立国」の「大使館」がオープン
「イエス、カリフォルニア運動」の指導者がロシア極右と組んで
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12月18日、クレムリン近くに「カリフォルニア独立国」の「大使館」なるものが出現した。『モスクワタイムズ』(英語版、12月19日)に拠れば、米国で「カリフォルニア州の米国からの独立を求める運動」が、世界的に拡がる兆候と歓迎調である。
このジョークのような政治ショーは、本気でカリフォルニア独立国を唱える「イエス、カリフォルニア運動」の指導者のひとり、ルイス・マリエネリがロシアの極右団体「反グローバル運動」のアレックス・イオノスらの支援を受けて実現したもので、「独立するにはまず外国の承認が必要だ」として、クレムリンに近い場所で政治主張を続けるらしい。
ルイスはロシア人の妻とエカテリンブルグで暮らし、英語教師をしている。しかも皮肉なことにルイスはトランプ支持者である。エカテリンブルグはモスクワに近いが、現在零下31度という。
このニュースを聞いたとき、筆者は豪の首都キャンベラで見た奇妙な光景を思い出した。
豪国会の前に芝生の公園があるのだが、バラック小屋が建っていて、「アボリジニ大使館」とあって、「国旗」らしき旗が翻っていた。
ちなみに同キャンベラの中国大使館前にはテント村があった。法輪功の活動家が泊まり込んで政治主張を展開していた。
モスクワに於ける「カリフォルニア独立国」大使館騒ぎも前者の類いの政治ショー的な運動と考えられ、後者の法輪功のような組織的で恒久的な政治活動にまでは発展しそうにない。いや、これはプーチン側近らが仕組んだ余興かも。
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● USAが2046年に滅びるという前提に立てば、当然起こりうる政治ショー”である。
何事も変化の兆しを注意深く見れば、歴史の流れは見えるはずです。
● 何時も例えているように、今回のUSAの崩壊と武人時代(戦国時代)への移行は
直近の例は、1910年の清王朝の崩壊です。清は今の漢民族ではない満州族が
興した、異民族支配による、ある種のグローバルな国家です。
● 周囲の幾多の異民族を従えての、富裕者の時代です。従って今のUSAのように
脇が甘く、繫栄とグローバル化で異人種の侵入と麻薬による社会の
崩壊が見られました。今のUSAとそっくりです。
● 従って、USAの崩壊は清王朝の崩壊が参考となるのです。麻薬戦争に負けて、
大麻は多くの州で解禁となり、メキシコなどから麻薬・覚せい剤などの
浸透も激しく、それを防ぐのに失敗しています。
● 従って、アヘンの蔓延を防ぐには、多数派の漢民族の武力支配まで待たねば
ならなかったのです。
● 異民族支配は、途中で独立を目指す周囲の異民族(内モンゴル、ウイグル、
チベット等)の協力を得るために、初めは、毛沢東は彼らの独立を認めました。
● しかし、歴史は毛沢東は嘘をつき、彼らを再び支配の構造に組み込んでいることを
示しています。ある意味予想された出来事と言えましょう。つまり、武人は
武力で周囲を侵略して、支配するのが彼らの本懐だからです。
その為の嘘は方便なのです。
● これをUSAに当てはめれば、2046年前後から始まる、内戦型世界大戦の勃発と
その混乱の合間をぬって起こるUSAの市民戦争と分裂騒ぎは当分続くでしょう。
● しかし、武人は書いたように武力で周囲を支配下に置くのが本懐ですから、
USAの各地域が独立しても、又独立しようとしても、最終的には
多数派の強力な軍閥が北米全体を支配すると予想できます。
● 勿論、中共が1949年に中華人民共和国の成立を宣言したように、再統一までには
数十年の歳月が必要と思われます。それまでは混乱の時代ということです。
勿論、ヨーロッパ大陸も同様です。
● その混乱で、日本は白色武人(白人系トランプの流れ)を応援するでしょう。
逆に中共は赤色武人系(民主党・クリントン・サンダース系)
を応援するでしょう。日中の衝突がUSAでも見られるのです。
● 正にUSAの混乱は、日中の代理戦争と化するのです。日本の満州支配と漢民族の
軍閥(毛沢東、蒋介石)との戦いが、日米の戦いを表しているのと似ています。
● 今回はどちらが勝つのでしょうか? 多数派の漢民族が異民族の満州族の支配を
打破して、グローバルな世界を、共産党独裁の世界に変えたように、
● USAも多数派の白人系が、グローバルな今の民主党系の支配を変えて、北米を
武力で支配するのでしょうか? 勿論歴史波動学はその可能性が
高いことを示しています。
● オバマ(異人種黒人)の支配を、白人は嫌い・憎んでいる事を理解できなければ、
流れは読めません。臥薪嘗胆・憎しみは外からは全貌は見えないのです。
インサイダーでなければ見えないこともあるのです。
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成28年(2016)12月19日(月曜日)弐
通算第5141号
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モスクワに「カリフォルニア独立国」の「大使館」がオープン
「イエス、カリフォルニア運動」の指導者がロシア極右と組んで
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12月18日、クレムリン近くに「カリフォルニア独立国」の「大使館」なるものが出現した。『モスクワタイムズ』(英語版、12月19日)に拠れば、米国で「カリフォルニア州の米国からの独立を求める運動」が、世界的に拡がる兆候と歓迎調である。
このジョークのような政治ショーは、本気でカリフォルニア独立国を唱える「イエス、カリフォルニア運動」の指導者のひとり、ルイス・マリエネリがロシアの極右団体「反グローバル運動」のアレックス・イオノスらの支援を受けて実現したもので、「独立するにはまず外国の承認が必要だ」として、クレムリンに近い場所で政治主張を続けるらしい。
ルイスはロシア人の妻とエカテリンブルグで暮らし、英語教師をしている。しかも皮肉なことにルイスはトランプ支持者である。エカテリンブルグはモスクワに近いが、現在零下31度という。
このニュースを聞いたとき、筆者は豪の首都キャンベラで見た奇妙な光景を思い出した。
豪国会の前に芝生の公園があるのだが、バラック小屋が建っていて、「アボリジニ大使館」とあって、「国旗」らしき旗が翻っていた。
ちなみに同キャンベラの中国大使館前にはテント村があった。法輪功の活動家が泊まり込んで政治主張を展開していた。
モスクワに於ける「カリフォルニア独立国」大使館騒ぎも前者の類いの政治ショー的な運動と考えられ、後者の法輪功のような組織的で恒久的な政治活動にまでは発展しそうにない。いや、これはプーチン側近らが仕組んだ余興かも。
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● USAが2046年に滅びるという前提に立てば、当然起こりうる政治ショー”である。
何事も変化の兆しを注意深く見れば、歴史の流れは見えるはずです。
● 何時も例えているように、今回のUSAの崩壊と武人時代(戦国時代)への移行は
直近の例は、1910年の清王朝の崩壊です。清は今の漢民族ではない満州族が
興した、異民族支配による、ある種のグローバルな国家です。
● 周囲の幾多の異民族を従えての、富裕者の時代です。従って今のUSAのように
脇が甘く、繫栄とグローバル化で異人種の侵入と麻薬による社会の
崩壊が見られました。今のUSAとそっくりです。
● 従って、USAの崩壊は清王朝の崩壊が参考となるのです。麻薬戦争に負けて、
大麻は多くの州で解禁となり、メキシコなどから麻薬・覚せい剤などの
浸透も激しく、それを防ぐのに失敗しています。
● 従って、アヘンの蔓延を防ぐには、多数派の漢民族の武力支配まで待たねば
ならなかったのです。
● 異民族支配は、途中で独立を目指す周囲の異民族(内モンゴル、ウイグル、
チベット等)の協力を得るために、初めは、毛沢東は彼らの独立を認めました。
● しかし、歴史は毛沢東は嘘をつき、彼らを再び支配の構造に組み込んでいることを
示しています。ある意味予想された出来事と言えましょう。つまり、武人は
武力で周囲を侵略して、支配するのが彼らの本懐だからです。
その為の嘘は方便なのです。
● これをUSAに当てはめれば、2046年前後から始まる、内戦型世界大戦の勃発と
その混乱の合間をぬって起こるUSAの市民戦争と分裂騒ぎは当分続くでしょう。
● しかし、武人は書いたように武力で周囲を支配下に置くのが本懐ですから、
USAの各地域が独立しても、又独立しようとしても、最終的には
多数派の強力な軍閥が北米全体を支配すると予想できます。
● 勿論、中共が1949年に中華人民共和国の成立を宣言したように、再統一までには
数十年の歳月が必要と思われます。それまでは混乱の時代ということです。
勿論、ヨーロッパ大陸も同様です。
● その混乱で、日本は白色武人(白人系トランプの流れ)を応援するでしょう。
逆に中共は赤色武人系(民主党・クリントン・サンダース系)
を応援するでしょう。日中の衝突がUSAでも見られるのです。
● 正にUSAの混乱は、日中の代理戦争と化するのです。日本の満州支配と漢民族の
軍閥(毛沢東、蒋介石)との戦いが、日米の戦いを表しているのと似ています。
● 今回はどちらが勝つのでしょうか? 多数派の漢民族が異民族の満州族の支配を
打破して、グローバルな世界を、共産党独裁の世界に変えたように、
● USAも多数派の白人系が、グローバルな今の民主党系の支配を変えて、北米を
武力で支配するのでしょうか? 勿論歴史波動学はその可能性が
高いことを示しています。
● オバマ(異人種黒人)の支配を、白人は嫌い・憎んでいる事を理解できなければ、
流れは読めません。臥薪嘗胆・憎しみは外からは全貌は見えないのです。
インサイダーでなければ見えないこともあるのです。