● ピケティについては何度も過去ブログでも書いてきましたので、簡単にまとめて書きます。
● 彼の偉大なところは、誰もが知っている事ではあるが、データや資料として
先進資本主義の国々での貧富の差が拡大している事を示したことです。
● 但し日独は格差の拡大ははっきりしていない事を書いています。
以下の事は全て、日独を除く先進資本主義の事です。
● 彼のデータを見ると、r>gがいつの時代も当てはまり、最近はそのかい離が酷く
なっているとの事です。言えば、国民全体が成長する速度よりも、資本家のとる
利益が何時も上回っており、特に最近はその格差が広がっているという事です。
● 但し戦争のたびに、富裕層の税金も、累進課税で劇的に増えていますので、
格差は、戦争のたびに縮まっていますが・・・。平和になると
再び格差が広がるかのようになります。
● 特に今世紀の入ってからの英米仏型先進国での格差の拡大が問題となっています。
● この格差が、中流の転落と貧困層の増大、超富裕層の増大を齎し、資本主義の活力が
低下して、社会が不安定になっている事を嘆いています。
● その解決策として、富裕層の増税とその再配分の仕組みで、資本主義をもう一度
活力のある時代へと戻すべきと言っています。高橋洋一の本が分かりやすく
書いていますので、参考にするとよいでしょう。
● マルクスの再来と騒がれているのは、資本主義の問題点を突いているところでしょう。
彼はマルクスの様に、資本主義の必然的崩壊と共産主義の到来を予言はして
いませんが、階級格差の増大を分析データで示したところに、
多くの人はマルクスの再来を見たのでしょう。
● ある意味マルクスに似ています。マルクスは英国の初期資本主義の悲惨さを分析して、
その原因として生産手段の私的所有が根本的な問題として指摘し、その解決策は
生産手段の共有、つまり共産主義の到来しかないとした事です。
● そして、共産主義は高度に発展した国から起こり、共産主義になれば、桃源郷が
来るのだと、夢を、苦しんでいる労働者階級に与えたことです。
● ピケティの解決策は、富裕層からの増税と格差の是正と資本主義の再活性を
唱えていますから、マルクスとは異なりますが、来る未来の予測で、
マルクスの失敗を繰りかえす”と私が読んでいる事で、マルクスに
似ているという事です。
● その後の歴史の経過は、勿論知っての通り、マルクスの予言をことごとく覆しています。
❶ 共産主義革命が又は社会主義革命が成功した国は、先進国では起こらなかったこと。
全て経済的後進国で起こった事。
❷ 桃源郷どころか、地獄が共産主義の国を襲ったこと。
❸ ソ連の崩壊で共産主義の実験は失敗したと思われている事。
● ピケティの分析とそのデータそのものは信じるとしても、問題なのはその歴史的考察と
解釈の間違いがあるという事です。分析は偉大だが、その解釈・とくに歴史的
位置づけが間違っているのであり、解決策は増税ではなく、
● 私の意見では、資本主義の崩壊つまり、革命しかないという事です。これはマルクスの
主張を繰り返しているようにも見えますが、全く解釈は異なります。
● ピケティの解釈の間違いとは、資本主義とその前の時代の絶対王朝時代や更にその前の
時代≒私に言わせると戦国武人時代とを同じ資本主義の土壌に置いている事です。
● つまり、彼の図のデータを観れば一目瞭然ですが、実は資本主義に成ってから、
rとgの格差は段々と縮んでいるのが分かります。その縮みが
再び拡大し始めたのが、特に21世紀に入ってからです。
● 言い換えれば、絶対王朝や戦国武人時代よりは、明らかにrとgの格差は縮んでいます。
それが分からない所にピケティの歴史的無知が見られます。絶対王朝や戦国武人時代は
資本主義ではないのです。近代資本主義は英国から起こりましたが、
せいぜいそのスタートは18世紀の中旬です。
● 仏は1789年の革命からであり、USAは1776年の独立からです。日本は明治革命1868年からであり、
独は1871年の独の統一からですから、全くその前の所謂封建時代とは明らかに
異なります。それをピケティは資本主義時代と誤解しているのです。
● 従って封建時代と言う目で、以前の時代を見れば、明らかに資本主義になってから、rとgの
差が縮んでいるのはすぐにわかります。それを誰も指摘しないところに、現在の世界の
経済学者の限界があります。素人の私にも分かるというのに・・・。
● そして21世紀になってから、格差が拡大し始めているのは、長期的な歴史の流れからは、
まるで以前の封建時代の格差の時代に戻るかのようなイメージです。
実際そうですが・・・・。
● マルクスは資本主義の崩壊・革命を唱えましたが、ピケティは資本主義の維持を
唱えています。私は資本主義の寿命が来て革命が起こり、武人の時代が
来ると予言していますが、その武人の時代とは共産主義だけでは
有りません。
● 共産主義ではない、独裁政権が有り得るという事です。歴史的にはチャイナの蒋介石が
白い武人あり、北朝鮮、タイ、ミャンマー等もそれに含まれます。
ベトナムは赤い武人=共産主義です。
● 韓国は本来武人の時代であるが、USAと日本の影響を多大に受けて、独裁政権が崩壊して、
擬態民主主義に代わっていますが、根が武人ですからその衣は見え隠れしています。
● 従って資本主義が、先輩先進資本主義国で崩壊すれば、マルクスの予言が成就する時です。
但し赤い武人≒共産主義とは限りません。白い武人も資本主義の後の選択肢の一つです。
● つまり、ピケティは格差の拡大を資本主義特有の問題と誤解している事と、資本主義は
永遠に存続できるとの誤解を持っている事でしょう。
● 資本主義程=富裕者の時代程、豊かな時代はないのです。独裁武人の時代や絶対王朝の時代の
貧富の差は、想像を絶するものですし、現在でも共産主義国家や独裁国家、
中東などで見る事が出来ます。
● 時間的・歴史的・空間的・俯瞰的に、歴史の流れと世界の国々を見れば分かるはずです。
● 彼の偉大なところは、誰もが知っている事ではあるが、データや資料として
先進資本主義の国々での貧富の差が拡大している事を示したことです。
● 但し日独は格差の拡大ははっきりしていない事を書いています。
以下の事は全て、日独を除く先進資本主義の事です。
● 彼のデータを見ると、r>gがいつの時代も当てはまり、最近はそのかい離が酷く
なっているとの事です。言えば、国民全体が成長する速度よりも、資本家のとる
利益が何時も上回っており、特に最近はその格差が広がっているという事です。
● 但し戦争のたびに、富裕層の税金も、累進課税で劇的に増えていますので、
格差は、戦争のたびに縮まっていますが・・・。平和になると
再び格差が広がるかのようになります。
● 特に今世紀の入ってからの英米仏型先進国での格差の拡大が問題となっています。
● この格差が、中流の転落と貧困層の増大、超富裕層の増大を齎し、資本主義の活力が
低下して、社会が不安定になっている事を嘆いています。
● その解決策として、富裕層の増税とその再配分の仕組みで、資本主義をもう一度
活力のある時代へと戻すべきと言っています。高橋洋一の本が分かりやすく
書いていますので、参考にするとよいでしょう。
● マルクスの再来と騒がれているのは、資本主義の問題点を突いているところでしょう。
彼はマルクスの様に、資本主義の必然的崩壊と共産主義の到来を予言はして
いませんが、階級格差の増大を分析データで示したところに、
多くの人はマルクスの再来を見たのでしょう。
● ある意味マルクスに似ています。マルクスは英国の初期資本主義の悲惨さを分析して、
その原因として生産手段の私的所有が根本的な問題として指摘し、その解決策は
生産手段の共有、つまり共産主義の到来しかないとした事です。
● そして、共産主義は高度に発展した国から起こり、共産主義になれば、桃源郷が
来るのだと、夢を、苦しんでいる労働者階級に与えたことです。
● ピケティの解決策は、富裕層からの増税と格差の是正と資本主義の再活性を
唱えていますから、マルクスとは異なりますが、来る未来の予測で、
マルクスの失敗を繰りかえす”と私が読んでいる事で、マルクスに
似ているという事です。
● その後の歴史の経過は、勿論知っての通り、マルクスの予言をことごとく覆しています。
❶ 共産主義革命が又は社会主義革命が成功した国は、先進国では起こらなかったこと。
全て経済的後進国で起こった事。
❷ 桃源郷どころか、地獄が共産主義の国を襲ったこと。
❸ ソ連の崩壊で共産主義の実験は失敗したと思われている事。
● ピケティの分析とそのデータそのものは信じるとしても、問題なのはその歴史的考察と
解釈の間違いがあるという事です。分析は偉大だが、その解釈・とくに歴史的
位置づけが間違っているのであり、解決策は増税ではなく、
● 私の意見では、資本主義の崩壊つまり、革命しかないという事です。これはマルクスの
主張を繰り返しているようにも見えますが、全く解釈は異なります。
● ピケティの解釈の間違いとは、資本主義とその前の時代の絶対王朝時代や更にその前の
時代≒私に言わせると戦国武人時代とを同じ資本主義の土壌に置いている事です。
● つまり、彼の図のデータを観れば一目瞭然ですが、実は資本主義に成ってから、
rとgの格差は段々と縮んでいるのが分かります。その縮みが
再び拡大し始めたのが、特に21世紀に入ってからです。
● 言い換えれば、絶対王朝や戦国武人時代よりは、明らかにrとgの格差は縮んでいます。
それが分からない所にピケティの歴史的無知が見られます。絶対王朝や戦国武人時代は
資本主義ではないのです。近代資本主義は英国から起こりましたが、
せいぜいそのスタートは18世紀の中旬です。
● 仏は1789年の革命からであり、USAは1776年の独立からです。日本は明治革命1868年からであり、
独は1871年の独の統一からですから、全くその前の所謂封建時代とは明らかに
異なります。それをピケティは資本主義時代と誤解しているのです。
● 従って封建時代と言う目で、以前の時代を見れば、明らかに資本主義になってから、rとgの
差が縮んでいるのはすぐにわかります。それを誰も指摘しないところに、現在の世界の
経済学者の限界があります。素人の私にも分かるというのに・・・。
● そして21世紀になってから、格差が拡大し始めているのは、長期的な歴史の流れからは、
まるで以前の封建時代の格差の時代に戻るかのようなイメージです。
実際そうですが・・・・。
● マルクスは資本主義の崩壊・革命を唱えましたが、ピケティは資本主義の維持を
唱えています。私は資本主義の寿命が来て革命が起こり、武人の時代が
来ると予言していますが、その武人の時代とは共産主義だけでは
有りません。
● 共産主義ではない、独裁政権が有り得るという事です。歴史的にはチャイナの蒋介石が
白い武人あり、北朝鮮、タイ、ミャンマー等もそれに含まれます。
ベトナムは赤い武人=共産主義です。
● 韓国は本来武人の時代であるが、USAと日本の影響を多大に受けて、独裁政権が崩壊して、
擬態民主主義に代わっていますが、根が武人ですからその衣は見え隠れしています。
● 従って資本主義が、先輩先進資本主義国で崩壊すれば、マルクスの予言が成就する時です。
但し赤い武人≒共産主義とは限りません。白い武人も資本主義の後の選択肢の一つです。
● つまり、ピケティは格差の拡大を資本主義特有の問題と誤解している事と、資本主義は
永遠に存続できるとの誤解を持っている事でしょう。
● 資本主義程=富裕者の時代程、豊かな時代はないのです。独裁武人の時代や絶対王朝の時代の
貧富の差は、想像を絶するものですし、現在でも共産主義国家や独裁国家、
中東などで見る事が出来ます。
● 時間的・歴史的・空間的・俯瞰的に、歴史の流れと世界の国々を見れば分かるはずです。