★ http://www.cnn.co.jp/business/35074483.html
ピケティ氏、ISIS拡大の原因は「不平等」
2015.12.04 Fri posted at 16:42 JST
ISIS台頭の背景には中東地域の経済的不平等があるともいわれる=ISIS Photos
ニューヨーク(CNNMoney) 仏経済学者のトマ・ピケティ氏はこのほど、仏紙ルモンドに寄稿し、テロは農民反乱の極端な形だと論じた。
その中でピケティ氏は「明らかなことが1つある。テロは中東の経済的不平等の上に栄えている。中東が火薬庫化するのに、われわれは手を貸してきた」と説いた。
ピケティ氏によれば、中東では人口の10%に過ぎない富裕層が富の約70%を握っている。同氏は「そうした不平等な開発モデルは災厄しか生まない。それをいかなる形でも支えることは犯罪的だ」と結論する。
もっとも、この分析には異論も多い。
「彼の主張を裏付ける証拠は何もない」と、米シンクタンク「アメリカン・アクション・フォーラム」のダグ・ホルツイーキン総裁は言う。
ホルツイーキン氏は、テロリストは貧しい階層の出身者とは限らないと指摘する。国際テロ組織アルカイダの指導者、オサマ・ビンラディン容疑者は裕福なサウジアラビア人だった。また、米国や欧州の中流・上流階層出身者が過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」などのテロ組織に加わろうとする例も多い。
『テロの経済学』などの著書があるプリンストン大学のアラン・クルーガー教授は、世界各地のテロ組織や憎悪に基づき行動する過激派集団に加わった人々について調べた結果、経済力や教育水準は関係ないとの結論に達した。
カンバーランド・マーケット・アドバイザーズのデービッド・コトク最高投資責任者は、インドネシアやマレーシア、インドでも経済格差は大きく、イスラム教徒人口も多いと指摘する。だがどこも、過激派の急拡大には至っていない。
「収入格差は宗教的過激派を突き動かす根本的な要因でもなければ小さな要因でさえない。ピケティ氏の議論は単純すぎる」とコトク氏は言う。
////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
● 問題はテロリストをどう定義するかである。イスラムの人が白人を殺せばテロであるが、
白人の若者が教会で黒人を虐殺すれば、レイシズムと言う。発想がおかしい。
● 一般的に言えば、確立した国家体制や組織やシステム等に対して、過激な思想や行動や
暴力でもって覆そうとする場合をテロと定義した場合は、テロは歴史では
普通の現象と言えます。特に時代の変わり目は、すべてテロとも言えます。
● その発想で見れば、絶対王朝・江戸幕府・徳川家に対する反対運動や蜂起などは、当時は
立派なテロと言えるでしょう。明治維新として反対勢力が成功したので、
今では江戸幕府が滅びて当然の悪のシステムと思われがちですが、
● しかし、明治維新が成功したからといっても、270年間の江戸時代は、歴史から消え去る事は
出来ません。過去を否定することは、自己の権力の正当性を主張する人以外には、
意味のないことでしょう。歴史上は資本主義も江戸時代も同じ位置づけです。
● 戦争で多くの敵を殺せば英雄であるが、個人的に殺せば犯罪者である。従って同じ殺すにも
時代の流れや、体制の変換時に流れで行われれば、テロも立派な革命となるのです。
従って、暴力が革命となるか犯罪となるかは、歴史の波次第とも言えます。
◆ 地球寒冷化による、ローマ帝国を滅ぼした歴史上のゲルマン民族の大移動は、
民族大移動であり、侵略とは表現されません。現生人類のアフリカからの世界への
拡散と、旧人類の殲滅は決して、現生人類の侵略とは表現されません。
● つまり、大きな移動や、大きな戦いは、犯罪や侵略とは表現されず、むしろ人類の発展・拡散や
民族大移動や、文明の移動や、聖戦、正義の戦争、勝てば官軍などと表現されるように、
大きな移動であればあるほど、当然≒自然とみなされます。
● 従って大きな歴史の波から、現在を読み解くなら、テロの意味も自ずから、位置づけが
分かろうと言うものです。従って現在のテロ行為が、長い歴史の後には、
当然≒自然な事であったとみなされるかもしれません。
● ピケティの格差がテロの温床と言う見方は、テロリストが貧困とは関係ないと否定されている
以上、他の要因を探すのが当然でしょう。貧困は転換期の現象でしかないという事です。
◆ 巨大な何百万年と言う地球の波動から見れば、脳の巨大さが人類の進歩と人間による
他の動物の支配と殺戮に正当性を与えています。第二次大戦までは、白人が有色人種を
支配するのは当然という発想が有りましたが、しかしそれは今は否定されています。
● それは、白人でも有色人種でも同じホモサピエンスで、脳の大きさは同じで能力も同じだからです。
従って、人類の進化・能力と言う段階では、テロや戦いの本質は見えません。
● 従って、テロは同じ人間同士の戦いと言う事ですから、歴史的にはテロは単純には悪とは
言えなくなります。勿論テロをされる側からいえば、テロは完全に悪ですが。
● しかしテロが成功すれば、テロリストが次の支配階級となり、官軍となるのですから、
それはテロの成功いかんにかかっているといえるでしょう。その成功は
多くの国民の支持いかんです。つまり多勢に無勢の論理です。
● その多勢の動きを齎す、要因を見るなら、テロの背景の参考となると思われます。
要するに暴力は大きければ大きいほど正義となる可能性があるのです。
◆ その観点から見るなら、地球気候の変化での、民族大移動=他国への侵入≒侵略は
自然=当然の事とされます。それが前回書いた、地球変動によるイスラム系の
民族大移動です。乾燥ベルト地帯に住むイスラム社会の不安定が
齎す、既存西欧の秩序を脅かす、彼らの大移動です。
● 個人的な移動ではない、民族の大移動ですから、移動先の現地の宗教や社会に融和する
必要なないのです。それはローマ帝国の崩壊を齎した、ゲルマン民族の大移動に
匹敵する動きと言えます。つまり侵略とも言えますが、自然現象とも言えます。
◆ もう一つの巨大な波は、多分上記地球の気候変化と関係しているとも思われる、村山
節氏の1600年(1620年)東西文明移行説です。移行説から見れば今がその転換期です。。
つまり、西欧の衰退の始まりの現象が、自ずから敵対勢力の台頭を許すといえます。
● 1620年のサイクルですから、移行期は当然前後100年単位が予想できます。それは世界の混乱と
言う形で現れますから、まさに20世紀の初期から続く≒トルコ介入と第一次大戦前後から続く、
新十字軍とイスラムへの侵略と21世紀から始まる、イスラムの新十字軍への
反撃・聖戦と言う構造が浮かび上がります。
● 20世紀と21世紀は、西欧内部の内戦≒世界大戦と同時に見逃していけないのは、東への
文明の移行です。つまり、東洋=日本の台頭に始まる、アジアの勃興です。日本の聖戦
による世界の有色人種の解放独立は、正に人類史の大転換期に相応しい出来事です。
● 日本の台頭と、有色人種の解放と、世界の植民地の解放と東西文明移行とは完全に
重なるのです。そしてイスラムの西欧への民族大移動と聖戦とも重なるのです。
これが1620年㌟からみた現在の動きと言えます。
◆ それよりも少し小さい波動、つまり810年の波動の崩壊は勿論、810年の西欧の繁栄が
今後の東洋の810年の繁栄につながる事は、1620年㌟と同等ですが、更に隠された㌟は、
270年の体制サイクルとその崩壊を齎す、810年の大崩壊です。
● 現在は近代資本主義ですから、サーカー氏の法則から富裕者の時代と言えます。富裕者の時代の
崩壊・810年の大崩壊と、1620年㌟の東西文明移行とが重なるのが、今世紀なのです。
つまり、18世紀の中ごろから始まった西欧先輩資本主義国の大崩壊です。
● 270年ぶりの体制転換は、同時に810年の西洋の大崩壊と重なりますから、強大な歴史の
断層が予想されます。それを齎すのが、西欧に民族大移動したイスラムです。
● 従って西洋に対するイスラムのテロはそのような中での、出来事ですから、100年単位の
出来事と言う事です。つまり、格差問題を超えた大きな歴史の流れと言う事です。
格差問題では捉えられない歴史の問題です。格差は単なる現象と言う事です。
● 勿論現象から時代の変転をとらえる事は出来ますが、原因とは言えないのです。それは
時代の転換を推し進める、誘因の一部でしかないのです。宗教対立はその誘因では
全く説明が出来ません。単なる個人的な移民でも説明は出来ないのです。
◆ 個人的な移民で豊かな生活を目指すなら、結婚したりして宗教を変える事も出来ます。
その場合の個人的宗教は、移民先での摩擦の原因とは成りえないでしょう。
2000万?人と言う巨大な民族大移動だから、宗教は対立の原因となるのです。
● 正に文明の大衝突です。巨大な文明同士の対立である事を見ないなら、全くイスラム
問題は見えないという事になります。従ってロシアが巻き込まれるのも必然と言う事
なのです。ロシアは乾燥ベルト地帯とそこの民族である、イスラムを抱えているからです。
● しかし今回の文明の衝突・移行=810年の大崩壊と西欧資本主義の崩壊は同じですから、
イスラムとの戦いで滅びるのは、プーチンロシアではないのです。イスラム=
アフガニスタンに侵攻して既に1990年にソ連は崩壊したのです。
◆ ロシアの崩壊は、270年の武人時代(1720~1990年、ロシア帝政+共産主義時代)の
崩壊ですから、内部崩壊は比較的軽く済んでいます。むしろ次の知恵者の時代
=君主=賢帝の時代とさらにそれに続く富裕者の時代が待っていますから、
540年の前途洋洋の時代が、ロシアには待っているのです。
● それに比して、西欧の資本主義の大崩壊は、810年の文明(武人時代+絶対王政時代
+富裕者=近代資本主義の時代)の崩壊がもたらす大崩壊ですから、
旧ソ連の崩壊を明らか超えています。
● それが、USA西欧の歯ぎしりをしり目に、プーチン君主が中東で大活躍する理由と言えます。
810年の未来が待っているプーチンには、怖いものはないのです。
● 英国はチャイナに飲み込まれ、仏はテロでパニックになったオランドがプーチン大統領に
すり寄る現象を見ても、すでに先輩西欧の黄昏ははっきりと見えるでしょう。
独は何時も書いているように、日本と資本主義のサイクルが同じですから、
● どのように移民を入れるかで悩む歳=時代と言えます。それがメルケルの移民受け入れにも
見えます。言えば資本主義の老人会の中に、現役のバリバリの日独がいるようなものです。
● 当然イスラムの攻撃は、弱者の老人=USA・英仏に向けられるのは、当然です。
弱いところから突くのは、攻撃の基本です。日独をテロで怒らせれば、
イスラムも強力なダメージを覚悟しなくてはならないのです。
● わざわざ強いものに喧嘩を売るのは、馬鹿と言うものです。それを理解できないのが、
東では中韓朝と言う事です。それは多分810年の東洋の勃興がもたらす、
若気の至りとは思いますが。
◆ 270年の崩壊と来れば、次は90年サイクルです。20世紀の初期にオスマントルコから
独立した、イスラム世界は、その法則上、次は知恵者の時代=絶対王朝と言えます。
事実滅ぼされた、イラクのフセイン、リビアのカダフィを含めて
● 資本主義、民主主義・自由主義の国は、イスラムには有りません。サウジなどは典型的な
絶対王朝です。トルコが少し西欧的ですが、しかしそのイスラム教と大統領の
強権の性で、民主主義国家と言えず、ユーロには入れてもらえません。
● 90年㌟=スーパー㌟第(Ⅰ)波の最後に、ある程度絶対王朝として安定していた中東は、
USA西欧の介入で滅茶苦茶に破壊されます。丁度日本が資本主義のスーパー㌟第(Ⅰ)波
の時に第二次大戦で、西欧に戦争を仕掛けれれて、崩壊したのにそっくりです。
● 日本は同じ資本主義国ですから、先輩の洗脳に自ら進んで従い、現在まで来ていますが、
しかし中東は体制が異なる地域です。洗脳は出来ずに、日本の様に彼らを物わかりの
良い弟分にすることは出来ない事は、以後の中東が示しています。
● 再び絶対王朝を築くのが、彼らの歴史的使命です。それが西欧との文明の衝突を齎す
のです。90年㌟で混乱させられた、絶対王朝の反撃が、テロなのです。
◆ 次は30年㌟と言う事ですが、都合よく、2000年からUSA・西欧の不景気のサイクルが
起こりました。従ってそのサイクルの崩壊は、殆どいつも戦争はつきものです。平時の企業が
不景気の時は、次は軍産複合体の出番は鉄則です。それで景気に活を入れるのです。
● それが、9:11を齎し、アフガニスタンから始まる中東への介入です。それへの反撃が
アルカイダやテロを更に推し進めています。中東への介入は、民族大移動を促進し、
同時に西欧への憎しみも育てているのです。
◆ 体制の違いは相互の理解を妨げているのです。その誤解がますます、憎しみと反感を
齎すのです。宗教の違いと言う事は、文明や現体制の違いと同じですから、
融和は有りえないでしょう。
◆ そしてテロが起こり、それが西欧の介入を悪化させて、双方の憎しみの連鎖は悪循環を
繰り返すのです。巨大なサイクルが終わるまで続くのです。
★ この様に、1620年㌟、810年㌟、270年㌟、90年㌟、30年㌟、肌の色、宗教、言葉の違い
全ての位相が異なるのです。
● 位相が同じであれば、先輩後輩の歳の違いによる衝突はあっても、基本的には資本主義
である国同士はたとえ衝突はしても、90年㌟が一致していますから、そのサイクルの
同調作用で、日本資本主義はあっという間に、巨大な波を作れたのです。
● ㌟の同調作用の齎す、東の雄=日本の巨大化です。一方イスラムと西欧のサイクルは、
ことごとく位相がずれています。ずれた位相が遭えばどうなるのか? 物理現象では
相互の波が干渉しあい、相互に打ち消すように作用します。
★ 干渉波の原則です。彼らにはほぼ永遠の干渉が想定できるのです。男女関係でも
そうです、上げまん下げマンは、人生経験をしたなら分かるはずです。それでもどのマンに
逢えるのかがわからないのが、人生のつらいところでしょう。
● 西欧とイスラムも同様です。お前と合わないから逢いたくはないとは言えないのです。
受け入れ≒結婚しながらも、衝突するのは、宿命なのです。性欲と言う欲望に
目をくらまされて、若気の至りで下げマンをつかむのは人生のリスクです。
● これを国同士に当てはめれば、人口増加に役立つとか、または労働力と言う名目で
善意で移民を受け入れても、合わないものは合わないのです。
これを地政学的リスクと言うのでしょう。
◆ 所詮、地政学的リスクも、あなたの人生の伴侶探しのリスクと同じようなものです。
これをフラクタル理論、フラクタル歴史学と言うのです。
宇宙は全てフラクタルなのです。
ピケティ氏、ISIS拡大の原因は「不平等」
2015.12.04 Fri posted at 16:42 JST
ISIS台頭の背景には中東地域の経済的不平等があるともいわれる=ISIS Photos
ニューヨーク(CNNMoney) 仏経済学者のトマ・ピケティ氏はこのほど、仏紙ルモンドに寄稿し、テロは農民反乱の極端な形だと論じた。
その中でピケティ氏は「明らかなことが1つある。テロは中東の経済的不平等の上に栄えている。中東が火薬庫化するのに、われわれは手を貸してきた」と説いた。
ピケティ氏によれば、中東では人口の10%に過ぎない富裕層が富の約70%を握っている。同氏は「そうした不平等な開発モデルは災厄しか生まない。それをいかなる形でも支えることは犯罪的だ」と結論する。
もっとも、この分析には異論も多い。
「彼の主張を裏付ける証拠は何もない」と、米シンクタンク「アメリカン・アクション・フォーラム」のダグ・ホルツイーキン総裁は言う。
ホルツイーキン氏は、テロリストは貧しい階層の出身者とは限らないと指摘する。国際テロ組織アルカイダの指導者、オサマ・ビンラディン容疑者は裕福なサウジアラビア人だった。また、米国や欧州の中流・上流階層出身者が過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」などのテロ組織に加わろうとする例も多い。
『テロの経済学』などの著書があるプリンストン大学のアラン・クルーガー教授は、世界各地のテロ組織や憎悪に基づき行動する過激派集団に加わった人々について調べた結果、経済力や教育水準は関係ないとの結論に達した。
カンバーランド・マーケット・アドバイザーズのデービッド・コトク最高投資責任者は、インドネシアやマレーシア、インドでも経済格差は大きく、イスラム教徒人口も多いと指摘する。だがどこも、過激派の急拡大には至っていない。
「収入格差は宗教的過激派を突き動かす根本的な要因でもなければ小さな要因でさえない。ピケティ氏の議論は単純すぎる」とコトク氏は言う。
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● 問題はテロリストをどう定義するかである。イスラムの人が白人を殺せばテロであるが、
白人の若者が教会で黒人を虐殺すれば、レイシズムと言う。発想がおかしい。
● 一般的に言えば、確立した国家体制や組織やシステム等に対して、過激な思想や行動や
暴力でもって覆そうとする場合をテロと定義した場合は、テロは歴史では
普通の現象と言えます。特に時代の変わり目は、すべてテロとも言えます。
● その発想で見れば、絶対王朝・江戸幕府・徳川家に対する反対運動や蜂起などは、当時は
立派なテロと言えるでしょう。明治維新として反対勢力が成功したので、
今では江戸幕府が滅びて当然の悪のシステムと思われがちですが、
● しかし、明治維新が成功したからといっても、270年間の江戸時代は、歴史から消え去る事は
出来ません。過去を否定することは、自己の権力の正当性を主張する人以外には、
意味のないことでしょう。歴史上は資本主義も江戸時代も同じ位置づけです。
● 戦争で多くの敵を殺せば英雄であるが、個人的に殺せば犯罪者である。従って同じ殺すにも
時代の流れや、体制の変換時に流れで行われれば、テロも立派な革命となるのです。
従って、暴力が革命となるか犯罪となるかは、歴史の波次第とも言えます。
◆ 地球寒冷化による、ローマ帝国を滅ぼした歴史上のゲルマン民族の大移動は、
民族大移動であり、侵略とは表現されません。現生人類のアフリカからの世界への
拡散と、旧人類の殲滅は決して、現生人類の侵略とは表現されません。
● つまり、大きな移動や、大きな戦いは、犯罪や侵略とは表現されず、むしろ人類の発展・拡散や
民族大移動や、文明の移動や、聖戦、正義の戦争、勝てば官軍などと表現されるように、
大きな移動であればあるほど、当然≒自然とみなされます。
● 従って大きな歴史の波から、現在を読み解くなら、テロの意味も自ずから、位置づけが
分かろうと言うものです。従って現在のテロ行為が、長い歴史の後には、
当然≒自然な事であったとみなされるかもしれません。
● ピケティの格差がテロの温床と言う見方は、テロリストが貧困とは関係ないと否定されている
以上、他の要因を探すのが当然でしょう。貧困は転換期の現象でしかないという事です。
◆ 巨大な何百万年と言う地球の波動から見れば、脳の巨大さが人類の進歩と人間による
他の動物の支配と殺戮に正当性を与えています。第二次大戦までは、白人が有色人種を
支配するのは当然という発想が有りましたが、しかしそれは今は否定されています。
● それは、白人でも有色人種でも同じホモサピエンスで、脳の大きさは同じで能力も同じだからです。
従って、人類の進化・能力と言う段階では、テロや戦いの本質は見えません。
● 従って、テロは同じ人間同士の戦いと言う事ですから、歴史的にはテロは単純には悪とは
言えなくなります。勿論テロをされる側からいえば、テロは完全に悪ですが。
● しかしテロが成功すれば、テロリストが次の支配階級となり、官軍となるのですから、
それはテロの成功いかんにかかっているといえるでしょう。その成功は
多くの国民の支持いかんです。つまり多勢に無勢の論理です。
● その多勢の動きを齎す、要因を見るなら、テロの背景の参考となると思われます。
要するに暴力は大きければ大きいほど正義となる可能性があるのです。
◆ その観点から見るなら、地球気候の変化での、民族大移動=他国への侵入≒侵略は
自然=当然の事とされます。それが前回書いた、地球変動によるイスラム系の
民族大移動です。乾燥ベルト地帯に住むイスラム社会の不安定が
齎す、既存西欧の秩序を脅かす、彼らの大移動です。
● 個人的な移動ではない、民族の大移動ですから、移動先の現地の宗教や社会に融和する
必要なないのです。それはローマ帝国の崩壊を齎した、ゲルマン民族の大移動に
匹敵する動きと言えます。つまり侵略とも言えますが、自然現象とも言えます。
◆ もう一つの巨大な波は、多分上記地球の気候変化と関係しているとも思われる、村山
節氏の1600年(1620年)東西文明移行説です。移行説から見れば今がその転換期です。。
つまり、西欧の衰退の始まりの現象が、自ずから敵対勢力の台頭を許すといえます。
● 1620年のサイクルですから、移行期は当然前後100年単位が予想できます。それは世界の混乱と
言う形で現れますから、まさに20世紀の初期から続く≒トルコ介入と第一次大戦前後から続く、
新十字軍とイスラムへの侵略と21世紀から始まる、イスラムの新十字軍への
反撃・聖戦と言う構造が浮かび上がります。
● 20世紀と21世紀は、西欧内部の内戦≒世界大戦と同時に見逃していけないのは、東への
文明の移行です。つまり、東洋=日本の台頭に始まる、アジアの勃興です。日本の聖戦
による世界の有色人種の解放独立は、正に人類史の大転換期に相応しい出来事です。
● 日本の台頭と、有色人種の解放と、世界の植民地の解放と東西文明移行とは完全に
重なるのです。そしてイスラムの西欧への民族大移動と聖戦とも重なるのです。
これが1620年㌟からみた現在の動きと言えます。
◆ それよりも少し小さい波動、つまり810年の波動の崩壊は勿論、810年の西欧の繁栄が
今後の東洋の810年の繁栄につながる事は、1620年㌟と同等ですが、更に隠された㌟は、
270年の体制サイクルとその崩壊を齎す、810年の大崩壊です。
● 現在は近代資本主義ですから、サーカー氏の法則から富裕者の時代と言えます。富裕者の時代の
崩壊・810年の大崩壊と、1620年㌟の東西文明移行とが重なるのが、今世紀なのです。
つまり、18世紀の中ごろから始まった西欧先輩資本主義国の大崩壊です。
● 270年ぶりの体制転換は、同時に810年の西洋の大崩壊と重なりますから、強大な歴史の
断層が予想されます。それを齎すのが、西欧に民族大移動したイスラムです。
● 従って西洋に対するイスラムのテロはそのような中での、出来事ですから、100年単位の
出来事と言う事です。つまり、格差問題を超えた大きな歴史の流れと言う事です。
格差問題では捉えられない歴史の問題です。格差は単なる現象と言う事です。
● 勿論現象から時代の変転をとらえる事は出来ますが、原因とは言えないのです。それは
時代の転換を推し進める、誘因の一部でしかないのです。宗教対立はその誘因では
全く説明が出来ません。単なる個人的な移民でも説明は出来ないのです。
◆ 個人的な移民で豊かな生活を目指すなら、結婚したりして宗教を変える事も出来ます。
その場合の個人的宗教は、移民先での摩擦の原因とは成りえないでしょう。
2000万?人と言う巨大な民族大移動だから、宗教は対立の原因となるのです。
● 正に文明の大衝突です。巨大な文明同士の対立である事を見ないなら、全くイスラム
問題は見えないという事になります。従ってロシアが巻き込まれるのも必然と言う事
なのです。ロシアは乾燥ベルト地帯とそこの民族である、イスラムを抱えているからです。
● しかし今回の文明の衝突・移行=810年の大崩壊と西欧資本主義の崩壊は同じですから、
イスラムとの戦いで滅びるのは、プーチンロシアではないのです。イスラム=
アフガニスタンに侵攻して既に1990年にソ連は崩壊したのです。
◆ ロシアの崩壊は、270年の武人時代(1720~1990年、ロシア帝政+共産主義時代)の
崩壊ですから、内部崩壊は比較的軽く済んでいます。むしろ次の知恵者の時代
=君主=賢帝の時代とさらにそれに続く富裕者の時代が待っていますから、
540年の前途洋洋の時代が、ロシアには待っているのです。
● それに比して、西欧の資本主義の大崩壊は、810年の文明(武人時代+絶対王政時代
+富裕者=近代資本主義の時代)の崩壊がもたらす大崩壊ですから、
旧ソ連の崩壊を明らか超えています。
● それが、USA西欧の歯ぎしりをしり目に、プーチン君主が中東で大活躍する理由と言えます。
810年の未来が待っているプーチンには、怖いものはないのです。
● 英国はチャイナに飲み込まれ、仏はテロでパニックになったオランドがプーチン大統領に
すり寄る現象を見ても、すでに先輩西欧の黄昏ははっきりと見えるでしょう。
独は何時も書いているように、日本と資本主義のサイクルが同じですから、
● どのように移民を入れるかで悩む歳=時代と言えます。それがメルケルの移民受け入れにも
見えます。言えば資本主義の老人会の中に、現役のバリバリの日独がいるようなものです。
● 当然イスラムの攻撃は、弱者の老人=USA・英仏に向けられるのは、当然です。
弱いところから突くのは、攻撃の基本です。日独をテロで怒らせれば、
イスラムも強力なダメージを覚悟しなくてはならないのです。
● わざわざ強いものに喧嘩を売るのは、馬鹿と言うものです。それを理解できないのが、
東では中韓朝と言う事です。それは多分810年の東洋の勃興がもたらす、
若気の至りとは思いますが。
◆ 270年の崩壊と来れば、次は90年サイクルです。20世紀の初期にオスマントルコから
独立した、イスラム世界は、その法則上、次は知恵者の時代=絶対王朝と言えます。
事実滅ぼされた、イラクのフセイン、リビアのカダフィを含めて
● 資本主義、民主主義・自由主義の国は、イスラムには有りません。サウジなどは典型的な
絶対王朝です。トルコが少し西欧的ですが、しかしそのイスラム教と大統領の
強権の性で、民主主義国家と言えず、ユーロには入れてもらえません。
● 90年㌟=スーパー㌟第(Ⅰ)波の最後に、ある程度絶対王朝として安定していた中東は、
USA西欧の介入で滅茶苦茶に破壊されます。丁度日本が資本主義のスーパー㌟第(Ⅰ)波
の時に第二次大戦で、西欧に戦争を仕掛けれれて、崩壊したのにそっくりです。
● 日本は同じ資本主義国ですから、先輩の洗脳に自ら進んで従い、現在まで来ていますが、
しかし中東は体制が異なる地域です。洗脳は出来ずに、日本の様に彼らを物わかりの
良い弟分にすることは出来ない事は、以後の中東が示しています。
● 再び絶対王朝を築くのが、彼らの歴史的使命です。それが西欧との文明の衝突を齎す
のです。90年㌟で混乱させられた、絶対王朝の反撃が、テロなのです。
◆ 次は30年㌟と言う事ですが、都合よく、2000年からUSA・西欧の不景気のサイクルが
起こりました。従ってそのサイクルの崩壊は、殆どいつも戦争はつきものです。平時の企業が
不景気の時は、次は軍産複合体の出番は鉄則です。それで景気に活を入れるのです。
● それが、9:11を齎し、アフガニスタンから始まる中東への介入です。それへの反撃が
アルカイダやテロを更に推し進めています。中東への介入は、民族大移動を促進し、
同時に西欧への憎しみも育てているのです。
◆ 体制の違いは相互の理解を妨げているのです。その誤解がますます、憎しみと反感を
齎すのです。宗教の違いと言う事は、文明や現体制の違いと同じですから、
融和は有りえないでしょう。
◆ そしてテロが起こり、それが西欧の介入を悪化させて、双方の憎しみの連鎖は悪循環を
繰り返すのです。巨大なサイクルが終わるまで続くのです。
★ この様に、1620年㌟、810年㌟、270年㌟、90年㌟、30年㌟、肌の色、宗教、言葉の違い
全ての位相が異なるのです。
● 位相が同じであれば、先輩後輩の歳の違いによる衝突はあっても、基本的には資本主義
である国同士はたとえ衝突はしても、90年㌟が一致していますから、そのサイクルの
同調作用で、日本資本主義はあっという間に、巨大な波を作れたのです。
● ㌟の同調作用の齎す、東の雄=日本の巨大化です。一方イスラムと西欧のサイクルは、
ことごとく位相がずれています。ずれた位相が遭えばどうなるのか? 物理現象では
相互の波が干渉しあい、相互に打ち消すように作用します。
★ 干渉波の原則です。彼らにはほぼ永遠の干渉が想定できるのです。男女関係でも
そうです、上げまん下げマンは、人生経験をしたなら分かるはずです。それでもどのマンに
逢えるのかがわからないのが、人生のつらいところでしょう。
● 西欧とイスラムも同様です。お前と合わないから逢いたくはないとは言えないのです。
受け入れ≒結婚しながらも、衝突するのは、宿命なのです。性欲と言う欲望に
目をくらまされて、若気の至りで下げマンをつかむのは人生のリスクです。
● これを国同士に当てはめれば、人口増加に役立つとか、または労働力と言う名目で
善意で移民を受け入れても、合わないものは合わないのです。
これを地政学的リスクと言うのでしょう。
◆ 所詮、地政学的リスクも、あなたの人生の伴侶探しのリスクと同じようなものです。
これをフラクタル理論、フラクタル歴史学と言うのです。
宇宙は全てフラクタルなのです。