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Channel: 歴史と経済と医療の未来予測・歴史経済波動学
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意図する中銀・大きな流れの為の微調整=方便が修正です

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★ http://blog.goo.ne.jp/msi021112/e/70b3f9bbaf400e4a02f9df883840a915

中銀マンも人の子、間違い(判断ミス)も多い

2015年09月15日 22時24分43秒 | 金融市場の話題

ここにきてウォール・ストリート・ジャーナルが掲載した
❶ 各国中銀の利上げの失敗例というか、利上げした後に利下げを余儀なくされた例を挙げて検証するという記事が話題になっている。13日の日曜日の午後に掲載されたもので、いくつかの例は知っていたが、こんなにあるのかというほど多かった。
❷ 自分としては失敗例と印象強く残っているのが、知識としては大恐慌時のもの。これは伝統的な“早すぎる引き締め”の教材的な感じで語られているもの。

このところの同時進行のものとしては、2011年夏のECBの利上げがあった。え!?利上げするの・・・という感じだったと思う。
❸ その後、経済はどんどんデフレ化していった。しかし、関心が薄かったもので尖がった例は、やはりユーロ圏で、2010年に利上げを開始したスウェーデン。2010年7月から11年7月の1年に渡り1.75%から2%まで引き上げたとある。しかし、その後ギリシャ危機なども深刻化し、景気も悪化、(今では知られているように)マイナス金利導入国だと。

そういえば8月28日のここで米ヘッジファンド、ブリッジ・ウォーターの首班レイ・ダリオが、
❹ まずは利上げして、その後状況が思わしくなければQE4に進めばいい・・・というようなことを主張していることに触れた。あの話は、そうか利上げした後に金利水準を変えずにQEという手もあるかと、妙に感心してしまった。QEはゼロ金利にした後という固定観念があって・・・それを反省。

さて今夜は、米8月の小売売上高にNY連銀製造業景況指数が発表された。両方ともに予想を下回っている。

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● 中銀の目で見るから、彼らを人の子とみて、過ちを赦す=庶民の苦しみと
  支配階級の儲けを許す心理となるのです。問題は中銀は実行犯であり、
  教唆犯は別にいるという認識がないとその意図が理解できないのです。

● むしろ初めに鳥瞰的視点=俯瞰的視点から見ると、物事が分かりやすいのです。
  巨大な都市の中に入れば、その形や周辺との関係や大きさは分かりにくい
  ですが、空から見れば一目瞭然です。

● つまり、支配階級の欲望という観点から見るのです。彼らの欲望は止どまる事はないですが、
  しかし庶民の反発で元の木阿弥になるのは避けたいですから、
  庶民の意見を汲む-微調整をするのです。

● 大きな流れ=方向を作るのが、グランドデザインです、しかし個々の細かいことには、揺らぎが
  ありますから、グランドデザインの様にはスムーズにはいかないのは、人生を経験すれば、
  分かる事です。つまり、教科書の様にはいかないのです。真の直線は教科書の中だけです。

● 思わぬ揺らぎで、右往左往したり上下したりは、想定内であり、その揺らぎを自ら作る事で、
  それ自体が重要な内部情報となり、インサイダーに多大な儲けを齎すのです。

● つまり、予想外の事態で、金利を修正するという情報は、投資家には垂涎の的です。
  揺らぎの中に、情報と同時に儲けが潜んでいるのです。ましてや大暴落は
  巨大な情報であり、巨大な儲けを齎すのです。

● そこが理解できないから、企業の決算が良いから、今回は暴落は起こらないと誤解する
  見当違いな予測が出てくるのです。企業が儲けているから,そのお零れを投資家も
  欲しいのです。投資家の関心は儲ける事と言う、単純な行動です。

● その単純な行動が、自己組織化現象=複雑系を齎し、結果として世界の開発と貧富の差を
  齎すのです。物事には裏表がありますから、波が生まれるのです。

● クルーグマンさんは自己組織化の経済学と言う本を書いているのに、
  実際の世界の経済の動きをそのような目で見ないのは大いなる矛盾です。

● 投資家を波乗りに例えると、わかりやすいでしょう。彼らには凪などは全くの関心の外です。
  彼らは大きな波が大好きなのです。そこで大いに楽しむ=利益を得るのです。

● 上がっては儲け、大暴落させては儲けてるのです。その上下の動きが利益=楽しみを齎すのです。
  株価がフラットなら、どのようにして楽しむ=儲けるのです?

● 従って基本的には金利は上げる時代に突入していますが、しかし一直線に上がったのでは、
  利益は生まれません。激しい上下の動揺が大きいほど利益も甚大になるのです。

● すべてはインサイダーにとっては想定ないなのです。そのような事で、
  日銀を許すというのはお人が良すぎると言うものです。

● しかし、複雑系やカオスを見れば分かるように、大きな変動とはカオスの淵の事です。
  つまり、安定とカオスの境界が、変動の場であり生命の場であり、経済の動乱の
  場でもあるのです。そこはリスクはあるが、躍動する生命の場でもあるのです。

● しかし一歩間違えれば、カオスの中に落ち込む危険な場でもあるのです。セックスも同じです。
  快楽を得る為に薬物を使ったり、脳内エンドルフィンを出すために、首絞めごっこを
  して本当に天国に行ったのでは、本末転倒と言うものです。

● プロの波乗りが、大波に挑戦して溺れて逝くようなものです。プロの投資家もインサイダーからの
  確実な情報がないと過り、全財産を失うようなものです。だからインサイダーが作る
  波と情報は是非とも手に入れたいものとなるのです。そこに利権が生まれるのです。

● 複雑系を語るクルーグマンさんの問題点は書きましたが、かけていた鳥瞰的視点とは
  エリオット波動から学ぶ経済・歴史の巨大な波の事です。

● すべては、E=mc?という単純な式と同様、投資家の利益追求という観点をも見なくては
  いけないのです。完全雇用やインフレ率という、庶民の観点からのみでは、片手落ち
  と言う事です。学者は一方に肩入れしては、本当の流れがつかめないのです。

● そして、プロの方々も大きな波を作り、ますますそれにのめり込みながら利益を得ている間に、
  カオスが近付いている事に気が付かないと、カオスの中に取り込まれるのです。
  今回の暴落は、歴史から見れば小さなカオスですが・・・。
 
● 時代は30年後に、巨大なカオスが刻々と近付いているのです。だから世界的な変動の波が増えるのです。
  海面上昇と温暖化による巨大な嵐や火山活動は、それを警告しているのでしょう。
  それを防ぐことは支配階級と言えども出来ないのです。ただ対策あるのみです。

 

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