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Channel: 歴史と経済と医療の未来予測・歴史経済波動学
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金貸しの崩壊過程・そのうち大きすぎて救えない・最後のババ引きゲーム

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★ http://www.foreignaffairsj.co.jp/essay/201508/Blyth.htm

ギリシャ危機の虚構
―― 救済対象はギリシャではなく、独仏の銀行だった
  A Pain in the Athens   マーク・ブリス  ブラウン大学教授(政治・経済学)
      フォーリン・アフェアーズ リポート 2015年8月号

2010年に危機が起きるまでに、フランスの銀行がユーロ周辺諸国に有する不良債権の規模は4650億ユーロ、ドイツの銀行のそれは4930億ユーロに達していた。問題は、ユーロゾーン中核地域のメガバンクが過去10年で資産規模を倍増させ、オペレーショナルレバレッジ比率が2倍に高まり、しかも、これらの銀行が「大きすぎてつぶせない」と判断されたことだ。これらの銀行が各国の国債を手放せば、債券市場が大混乱に陥り、ヨーロッパ全土で銀行破綻が相次ぐ恐れがあった。要するに、EUはギリシャに融資を提供することで、ギリシャの債権者であるドイツとフランスの銀行を助けたに過ぎない。ギリシャはドイツとフランスの銀行を救済する目的のための道筋に過ぎなかった。なかには、90%の資金がギリシャを完全に素通りしているとみなす試算さえある。「怠惰なギリシャ人と規律あるドイツ人」というイメージには大きな嘘がある。

小見出し
救済の対象はギリシャではなかった
誰も真実を言わない

全文は2015年8月号に掲載予定>>

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● ギリシアを破たんさせれば、銀行も破たんする。ギリシアを甘やかせば、他国も
  真似する=チキンゲームを続ける、と言う所でしょう。前門の虎に後門の狼。

● 何時までチキンゲームは続くのでしょう。次はウクライナが待っているというのに。
  更にはポルトガル、スパイン、イタリア等が今か今かと待っているのです。

● 不景気でお金を作る事が出来ないのに、どのようにしてお金を返すのでしょう。
  結局は日本のように、輪転機を回して、どんどんとばら撒くしか
  ないのでしょう。最もドイツの嫌がる事です。

● でもこれしか残っていないのです。日本同様。そしてユーロの暴落と将来のインフレと、
  国民の困窮と、福祉の削減と、金食い虫の移民の排除と、宗教戦争等など
  右翼の台頭は避けられない運命なのです。

● こうして、戦後続いた左翼政権の繁栄は、資本主義の崩壊とともに、露と消えるのです。
  振り子と同じです。左に寄り過ぎて、それ以上寄れないならば、必然的に右に行く
  しかないのです。何事も物理法則を抜きにしては世界は進まないのです。

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